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TJR

アメリカ東海岸からLAに音楽的な野心を抱き移り住んだ時、自分自身のスタイルを貫くことを決して恐れることのなかったTJRこと、トーマス・ロドスキーはやがてバウンシー・ハウスと言う自らのトレードマークを確立する。 ‘Booty Move’ や Tupacのリミックス ‘California Love’ そして Surecut Kids’ ‘Drunk In This’などのトラックが、ファットボーイ・スリムや、チャッキーなどのサポートを受けて、そのスタイルはシーンで程なく確固たる地位を築く。その自身のスタイルについてTJRはただの「90年代の産物」としているが、ビースティ・ボーイズ、メタリカからボブ・マーリーなどあらゆる音楽を好んで聞いていた彼にとってジャンル分けは無用で、Claude VonstrokeやUmekからKnife Partyまで熱い支持を受ける理由はそこにあるのだろう。‘Funky Vodka’ではオールドスクールなサンプリングを駆使してBeat PortのチャートでNo1を獲得し、2012 年にはラッパーPitbullの最新アルバム『Global Warming』に参加し、メジャーでのデビューもついに果たしている。 トラック制作は自身のクリエイターとして重要な位置を占めるとしつつも、DJをすることが自分にとってのリリースであるとTJRは断言している。「ブースにたつと興奮が抑えきれず、すべてをぶち壊したくなっちゃうんだ笑 スクラッチも多く使うし、サンプルも多用するしフェーダーだって駆使する。それこそが僕のステージパフォーマンスだと思っているし、来てくれた人には今までとは全く違うダンスフロアの経験をさせてあげたいんだ。。」TJRがブースに立つとき、その夜あなたがこれまでとは違う、全く新しいパーティエクスペリエンスができるということは約束されているようなものなのでる。

Jerry Bouthier

ロンドンに魅せられたパリジャンであるJerry Bouthierは数多くのセレブリティを虜にしたロンドンで最もワイルドでクリエイティブなクラブBoomBoxやPonystepのレジデントDJであり、Vivienne WestwoodやGareth Pughのショーでは音楽ディレクターとしても活躍する。さらに、自身のレーベルContinental Recordを運営しながら、フランスのKitsuné 、ドイツのGOMMAといった最先端の音楽レーベルからコンピをリリースする一方でカイリー・ミノーグやLadyhawkeなどのポップスターのRemixをするなど、精力的に活動している。ダンスフロアであっても、ファッションショーのランウェイであっても、エレクトロ、ディスコ、ポップ、ロック、バレアリック(むしろ、その間の音楽はすべて、といった方がいいかもしれないが、彼によれば敢えてBareariscopopと表現されている)を駆使して構成される彼のアップリフティングで飽きることのない彼の選曲、ミックスは常に人々に忘れがたい時間を提供してくれるのである。2013年夏、Gildas & JerryとしてKitsunéより、ミックスアルバム”Kitsuné Soleil Mix 2″をリリース。

Lucky Date

LUCKY DATE / BIO その輝かしいアーティスト名にもかかわらず、Lucky Dateこと Jordan Atkins-Loriaはシーンにおいてその地位を確立するまでには相当の努力を要したわけだが、他に類を見ないそのプログレッシブなハウスサウンドは、しだいに大きく注目を集めるようになり、シンセエンジニアとして、David Guetta やPorter Robinsonらのヒットトラックの影のプロデューサーとしてその実力を大いに発揮し、その名声は単にLuckによるものではないことを証明することになる。ZEDDとの共作でエリー・ゴールディングがヴォーカルを担当するというなんとも夢のようなトラック「Fall into the Sky」は、予想を上回るビッグチューンとなり、音楽史上に残る究極的なエナジーを表現することに成功。現在ではすっかりプロデュース、Remixのオファーが殺到するほどのアーティストとなり、Madonnaの「Girl Gone Wild」のリミックスでは、Avicii とDada Lifeに肩を並べ、Steve AokiとKid Cudiとは実にパワーハウスなコラボレーションをし、2013年3月には現在シーンのトップに君臨するHardwellの「Apollo」のリミックスプロジェクトに参加するなど、その功績はすでに輝かしい限りである。いまEDMのシーンで最も注目を集めるヤングブラッドであるということは十分にお分かりいただけるだろう。 サンフランシスコに育ち、5歳からドラムを始めたこの若きプロデューサーはベイアリアでのレイヴでエレクトロニック・サウンドに衝撃を受け、間もなくシカゴに移り住むとすぐにエレクトロニック ハウスサウンドの制作に打ち込み始めた。その後、2010年、20歳でREMIXした、Spencer & Hillのトラック、「Dub Disco」が大きく評価されチャンスをつかむこととなる。 彼はyoutube上でビート制作のハウトゥーのチュートリアルを行うというチャンネルも展開しており、これまでに実に700万回近くのビューと1万8千人以上のサブスクライバーを擁するなど、ネット上のちょっとした現象にもなっているのだ。人に教えることが好きだというJordanはギグの前に、地元のカレッジでセミナーを開くこともしばしばなのだという。 彼のサウンドは本人のその言葉がそれをよく表現している。「音楽的にはハードでヘビーかもしれないけど、常にビルドアップして、進展していく様はプログレッシヴ・ハウスそのもの。いろいろなテンションが僕のトラックやセットにはあるのだけど、そのバラエティの中で遊ぶのが好きなんだ。ビッグサウンドを創り上げて、ふとした時に全く逆のメロディに持ち込むとか…」彼のセットを聞けば、その芸術的なまでのテンションののコントロールに気が付くだろう。「僕はクラウドをジェットコースターに乗せたかのような気持ちにしたい、そしてできるだけ、お客からのバイブにもこたえるようにしている。でも、根底にあるのは、単純に、できるだけたくさんの人に刺激と楽しみを与えたい、ということだけなんだよ」つまり、Lucky Dateとは我々が考えるよりもシンプルなアーティストなのである。