Brenmar
6月6日 Thursday 2013
Brenmar(ブレンマー)はシカゴ経由ブルックリンベースのアメリカのダンスフロアの将来を担う、今最も注目すべきDJであり、ダンスミュージックのパラドックスの象徴的な存在である。
バンド、These Are Powersのプロデューサー,ドラマーとしての活動後、テッカテカの人工的なコマーシャルR’n’Bを、ざらついたアンダーグラウンドスタイルであるシカゴのフットワークやUKベースに融合させて創りあげたトラックをDiscobelleやGrizzlyといったレーベルからリリース。やがてそれらのリリースは各地で反響を呼び、インターネット世代としては非常に卓越したデッキ捌きを誇る彼のDJセットではいつもアップテンポに、ネオンの効いた世界中の街角の地下室でクラウドを熱狂させていったのである。そしてなによりもBrenmarの名前を有名にしたのは、ほぼブートに近いオンラインでのリリースが感度の高いブログやアーティストにより取り上げられ、口コミで話題になっていったことである。
Brenmarの音楽を言葉で表すのは簡単ではないが、Mannie FreshのスネアとDJ RashadのトムにUKのベースラインを盛り込み、Hot 97で効いたことがあるようなヴォーカルをシンセで混ぜあわせ、最後にTimbaland風の艶をスパイスに加えた感じが想像出来れば、もうそんな遠くはないはずである。