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CRAZE

DJ CRAZEはスクラッチ、パフォーマンスの大会であるDMCのワールドチャンピオンに’98年より3年連続輝いた人類史上はじめてのターンテーブリストで ある。彼は3歳の時に、当時内戦状態にあったニカラグアから両親とともにマイアミに移住。’92年にその約束の地であったはずのマイアミを襲った米国史上 最悪の犠牲者を出したと言われるハリケーンアンドリューでの経験は、当時15歳の彼にとっての将来に重大な影響を与えた。その逆境はやがて自らの信念に突き 進む情熱となり、ついには20歳の若さでワールドチャンピオンとなったのである。ついにはあのTIME誌が“America’s Best DJ”と称するまでの存在となり、The Alliesとして共同制作を行っていたA-TRAKとともに、Kanye WestのツアーDJを努め、現在ではFOOL’S GOLD傘下に、盟友Kill The Noiseとレーベル、Slow Roast Recordsを立ち上げ、DJツアーの傍らA&Rとしても活躍する。TraktorのモデレーターとしてはQ-Bertとともに、コントロー ラーのA面にバトルブレイクス集をまとめるなど、シーンでの役割に邁進する。ラップ、ダブステップ、ドラムンベース、マイアミベースを絶妙にブレンドし、 その最高峰のテクニックでフロアを揺るがす魔術は誰にも真似することのできない神業なのである。

Paris & Simo

未だかつてないスピードで、グローバルに躍進を続ける現在のエレクトロニック・ミュージックのシーン。多くの新しいジェネレーションのプロデューサーやDJたちの中でも、とりわけ注目されているのが、このParis & Simoの二人である。カナダ、モントリオール出身の22歳の若きプロデューサーの二人は、2010年のデビュー以降、ヒットに次ぐヒットを量産し、スタジオワークのクオリティとその秀逸さも同世代の中では群を抜いている。名実ともに現在世界ナンバーワンDJであるHardwellは自身のレーベルRevealed Recordingsより、彼らのトラック「Monk」をリリースし、あのTiestoは自身のトラック「Work Hard Play Hard」のリミキサーにParis & Simoの二人に白羽の矢を立てたのである。さらにはBob SinclairやMax Vangeliの手厚いサポートも受けるなど、この若き才能を取り巻く環境はすでにすっかり整っている。DJとしてもすでにDirty South, Sebastian Ingrosso, Sander Van Doorn, Nicky Romero, Chris Lakeらと大舞台を共有し、世界中を忙しく飛び回る日々である。2011年には地元モントリオールで、Deadmau5 と Skrillex というシーンの2トップと共演し、6000人の地元のファンたちの前でその実力を余すところなく発揮した。Electric Daisy Carnival のタレント発掘プログラムでは、プロモーターにより次世代の最も注目に当たる新人として認定され、およそ35万人が延べで参加する、本フェスティバルへの出演をいとも簡単に手にしたのである。Paris & SimoはまさにEDMの将来を担う存在であり、ハウス・ミュージックをネクストレベルに進化させる事のできる数少ない才能なのである。

KILL THE NOISE

EDMのスペクトルにおいて、エレクトロハウスからダブステップまでを自在にカバーするKILL THE NOIZEはニューヨークをべースに活動するjake Stanczakのプロジェクトである。 EwunやStanczakなどの名義でよりハウスオリエンテッドなダンスフロアヒットを飛ばしつつも2008年によりダブステップにフォーカスしたプロジェクト、KILL THE NOIZEとしてアルバム『KILL KILL KILL』を発表。エステルとカニエ・ウェストのトラック “American Boy”のリミックスヒットに続き、FEED MEと共作したBig Adventure EPはDeadmau5のレ-ベルMau5trapよりリリース。REMIXワークはTiësto, Steve Aoki. Porter Robinson,Nervoなどビッグチューンばかりであり、 2011年にはSkrillexとKornのアルバム、The Path of Totalityを全面プロデュースするなど、これまでEDMシーンのど真ん中を歩んできたシーンの次なるスターこそがこのKILL THE NOIZEなのである。